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謹賀新年
あけましておめでとうございます。
このHPを見てくださる人たちは最強寒波が来て飛んで跳ねて喜んでいる人たちが多いかと思いますが(私もその中の一人、ウインターシーズンの好きな言葉はラッセルトレーニングです)。(笑)
もちろん元旦も、ラッセルトレーニングをしてきました。名付けて元旦ラッセルの会。目的は、時間の限りラッセルで道を作ること(笑)。参加者私含め2人(笑)。
いつか御年70歳過ぎの大先輩に言われた「元旦に目一杯苦しめば、そのあとに訪れる苦しみなんてのは大したことないですよ」「若いうちにアドベンチャーしとかなきゃだめですよ」という教えに感銘を受けて。その大先輩とは、まだ雪の降る2月に川の渡渉をしたこともあります。
不思議なもので、寒波が来て飛んで跳ねて喜んで遊びに行く文化が出来上がったのは、ここ最近の話ではないでしょうか。
「私をスキーに連れてって」の映画をきっかけにスキーブームに火が付いたとも聞いたこともありますし、それをきっかけにスキーを始めたというのもよく聞く話です。
(「私をカヤックに連れてって」という映画もどこかの監督が制作してくれればもしかして・・・(笑))
調べてみると公開日は1987年11月21日。私も1987年生まれです。・・ということは33年前にさかのぼることになります。
そうなるまでは、冬は春を迎えるための準備期間だったとも聞きます。冬眠をする動物たちも、まさしくその通りですよね。
アウトドアマンたちには言わずと知れていることですが、寒さは、生存に直結する部分でもあります。
「低体温症」という言葉は、アウトドアで活動する人々にとって切っても切り離せない言葉です。
寒い日は引きこもる、布団から出たくない、というのはもしかしたら人間の生存本能なのかもしれませんね。
乗り越える為の冬から、遊ぶための冬へ。そんな時の流れに、何かと不思議さを感じます。
そして、常日頃道具を革新し続けているブランドの技術力や経験値に頭が下がります。
この先、遊びはどう変わっていくのでしょうか。
健全な地球環境があり、健全な一次産業があり、その上で私たちのような遊びを提供する事業者がいるわけですが、
そのバランスも時の流れとともに変わってきているような気もします。
遊びが一次産業の上に立つことないとは思いますが、自然の中に身を置く時間は多くの人にとって必然になった1年だったはずです。
2021年、地球が少しでも遊びやすく明るい状況になることを期待して。
昨年は、あまり大々的な情報発信をせずに営業をしてきました。
右も左も内も外もわからないような状況での開業1年目。
この北三陸という場所で、確信が持てているのは、北三陸の海は自分を奮い立たせられるようなビリビリとした緊張感のある、
そして壮大な海と陸がある、ということだけでした。
そんな資源がある、それだけの理由でこの場所に足を踏み入れたのです。
そんな自己都合だけで、地域に必要とされるわけがありません。
だからこそ、その場所に、地域に何かを還元できる形にしたい、という想いが強いのかもしれません。
2021年も、大々的に、とか、たくさんの人に体験を・・というのは考えておりません。
どんな面白いことができるのか、どうすればたくさんの人を呼べるのかというのは私の事業領域にはありません。
まずは、必要としてくれる人たちへときっちりと信頼関係を作りあげて、来ていただいた人たちにきっちり対応する、ということを念頭に活動をしていきたいと思っております。
今年も北三陸の海でまだお会いしたことのない皆さんとの出会いを楽しみにしております。
もちろん、昨年遊びに来ていただいた皆様も1度2度と言わず3度、4度、毎月でもどうぞ遠慮なさらずに・・(笑)
今年の寒波はなかなか手ごわいですね。
私が八戸に戻ってきてから4年がたちますが、その4年の中では一番パンチが効いている寒波です。
先日のニュースでもやっていましたが、八戸は(多くの地域でもそうかとは思いますが)12月の積雪量が観測史上最大だと。
どうやら、気圧配置のランダムな変動の中で、雪が降らない年、降る年というパターンが存在するようです。
そして、昨年の記録的な暖冬は、そのランダムな気圧配置の中で雪が降らない年であったこと、
それに長期的な気温上昇(間氷期、100年に1℃は自然の流れの中で上がっているようです)、
人間の経済活動による気温上昇が加わったというイメージを持つとわかりやすい、と聞きました。
今年はラニーニャ現象が発生したとみられる、と気象庁が9月に発表しています(ラニーニャ現象は超簡単に説明すれば夏は温かく冬は寒くなるという現象)。
ランダムな気圧パターンに加え、気候変動。(最近では気候変動ではなく気候危機とも呼ばれています)
極めつけは、海水温の上昇による台風の大型化、梅雨時期の前線の異常な発達による洪水。
それは、もはや研究者じゃなくても多くの人が日常で感じていることだと思います。
昨年の暮れに、「アウトドアイノベーションサミット2020」に参加しました。
テーマは、「アウトドアレジャーはサステナブルか?」
そのテーマに、非常に興味がありました。
アウトドアはエコだ!とか、サステナブルな遊びだ!とかよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか?
確かに、多くのインフラを必要とせず、使うエネルギーは自らの発するエネルギーのみと考えればエコでサステナブルなのかもしれません。
しかし、そんな言葉に疑問を感じていました。アウトドアと呼ばれる遊びがエコでサステブナルだなんて今でも気のせいだと思っています。
私たちは、自然の中で自分の手と足のみで先へ進みます。そして、自然と街の境目で活動しています。
トンネルが通り、舗装路が整備されるこのご時世に、わざわざ整備されていない道を人力で漕ぎ、歩きます。
だからこそ、そのゆっくりとした時間の流れの中で、
あまりにもちっぽけすぎる自分の存在が気づきを教えてくれるのではないのかと思っております。
洗濯機、スマホで操作する必要なくない?普通にスイッチ押せばいいじゃん!
別に冷蔵庫の中身スマホで確認できなくてもよくない?目視で確認できるでしょ!っていう気づきとか・・(笑)
人間の都合に自然は応えません。
シーカヤックツアーがの予約が入っていて、テルテル坊主をつるしてもその思いにはお天道様は応えてくれません(笑)。
台風こっちくんなよ!とか神頼みしても普通にこっちに来ます。
読めない自然現象の中で、確実に言えることがあるとすれば。
人間の経済活動によって気温は確実に上がってきている、自然破壊と呼べるレベルで自然は豊かさを無くしてきている、ということでしょうか。
それが、この先どこへつながっていくのか。
私たちにとって、最悪の形とはどんな形なのか。
調べれば、1980年代から一部の研究者は(もっと前からあるのかもしれませんが)地球環境というモノに対して警鐘を鳴らしていました。
当時はその言葉や論文が人々にとって都合の悪いものだったのでしょう。
未来のことなんてなるようにしかならないですが、「地球」なんて言葉が出てくるとその規模が大きすぎてパッとしないのも事実。
フットプリントが、とか、カーボンオフセットが、とか、それ何語?とも思います。
国連が発表している持続可能な開発目標、SDGSという言葉さえ、なぜでしょうか薄っぺらい言葉に聞こえてしまいます。
各々が考えて行動しなければならない、というのは片田舎でも常日頃感じているところではありましたが、
今回のアウトドアイノベーションサミットに参加して、その気持ちはさらに強くなりました。
参加した事業者の皆様と同じく、私も今の延長線上にある未来に悶々としています。
私たちは、地球、自然環境、遊ばせてもらっている海の為に、地域の為にどう変わっていけるのでしょうか。
現状、売上にはつながらない部分ではありますが、これも私たちにとっては切っても切り離せない問題でもあります。
しかし、その答えは考えれば考えるほど迷宮入りです(笑)
さぁ、年始から迷路にはまったようです。(笑)
年始の挨拶をさらっと済ませるつもりが、迷子の超長文になってしまいました。(笑)
2021年度も、責任ある遊びをしていきましょう!
私も、目の前のできることをきっちりとこなし、遊んでいきたいと思います。
まだカヤックで水上へ出たことのない皆様へ。
私の大好きなフレーズに、こんな一言があります。
「満ち足りないものがあるならば、海に出るといい。海の上は、いつも新鮮な感動を与えてくれるはずだ」
水の上はいいですよ。
それでは皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします!
三陸道がどんどん繋がります
2020年度カヤック体験プログラム受付終了
10月末を持ちまして、2020年度のカヤック体験プログラムは終了とさせていただきます。
次年度、4月下旬より受け入れ再開予定です。
カヤックスクールなどのプログラムは通年受付しております。
冬型の気圧配置により海に出れる日は限られてきますが、冬の海の厳しさもまた身に染みる思い出になるに違いありません。
私自身も、冬の北三陸の海の厳しさと深みをどのように提案できるのか、模索していきたいと思います。
開業一年目、無事レギュラーシーズンを終えることができました。
遊びに来ていただいた皆様、心配いただいた皆様、応援いただいた皆様、北三陸での出会いを繋いでいただいた皆様に感謝申し上げます。
今年、ようやく青森県八戸市から田野畑村の明戸浜までの海岸線の景色がつながりました。
暇と海の様子を見ながら、達成までに3年。
残るは陸路。
冬の間は、愛好家向けのプログラムは運営しつつ、シーカヤックガイドがどのようにしてみちのく潮風トレイルと関わっていけるのか、考えます。
もちろん別の仕事もこなしながら、ですが。
冬の北三陸はどのような厳しさと感動があるのか。自分の目で確かめてきます。
活動の頻度は落ちることかと思いますが、変わらずにホームページ、SNSは更新していきますので、たまにホームページも閲覧いただければ幸いです。
来年度は、世の中がもう少し遊びやすくなることに期待して。
それでは皆様、オフシーズンもよろしくお願いします。
10月末をもちまして2020年度カヤック体験プログラムは終了させていただきます
北三陸エリアも朝晩の冷え込みを感じるようになってきました。
現在の海水表面温度は19度前後。海水温だけ見るとまだまだ温かいですが、
徐々に気温、海水温が下がり、西高東低の気圧配置になるにつれて太平洋沿岸は海が荒れやすくなります。
つまり、海での活動のリスクが増えてきます。
また、北三陸OUTDOORSではゲストの皆さまに用意できるレンタルウエアの準備もないことから、
10月一杯をもちまして2020年度のカヤック体験プログラムの受付を終了とさせていただきます。
次年度は2021年のゴールデンウィークより体験プログラムの再開を予定しております。
経験者、愛好者の皆さまに向けたプログラム(スクール・ツアー)は通年受付しております。
自然の厳しさは、裏を返せばそれは奥深さでもあるとも考えております。
勿論、漕げない日もあるでしょう。漕げない日は、歩きましょう。
そのリスクを容認してしっかりと準備ができる皆様、ぜひオフシーズンの北三陸の深い世界を体感しに来てください!
空撮動画いただきました
いわて復興応援隊久慈事務所の町田さんに、ドローンで空撮・編集した動画をいただきました。
玉川海岸から南に4km、ぼんやり見える一つの岬を超え、その7km先の岬を超えれば北三陸の核心地、黒崎、そして北山崎へと続いていきます。
だんだんと標高を上げていく海岸線。 海のアルプスはここから始まります。
海路、陸路共に冒険の始まりの場所。