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番外編

2014.7 富士山8合目
2013年にユネスコ・世界遺産に登録された富士山。
静岡に住んでいながら、一度も登ったことがなかった。
しかし、静岡県の人たちは口をそろえて言う。
富士山は、登るもんじゃない、見るもんだ。と。(笑)
富士登山講習会というモノを当時勤めていた職場で担当することになり、富士山に登ったことのない男が講習会やるの(笑)?という責任感から、
静岡に住みながらも8年目にしてようやく(というか半強制的に)登る覚悟を決めた。富士山のことを体当たりと本で必死に勉強した1ヶ月間だった。
この日は頂上まで目指さず、8合目で引き返してきたが、そこからでも見える景色は今までに見たことのない景色だった。
やはり、自分の手で、足で歩いて見るその景色はすごい。
雲海。
いやでも、富士山は1回でいいやと思いながらも
結局あと2回(合計3回)登ったが、富士山は見るもんだ!という人たちの気持ちがよくわかる。
できれば、もう登りたくない(笑)。
この言葉は、登ったからこそ言えること。
まだ登ったたことのない皆さん、ぜひチャレンジしてみてください(笑)

2015.12 北八ヶ岳
5年前になるが、アウトドア仲間たちと忘年会と称し、北八ヶ岳へ登り、山小屋へ宿泊した。
行程こそたいしてハードなものではなかったが、
目的地は、標高2000m、マイナス20度の世界。
星の輝きはもちろん、この場所でしか見えない空が紫になる瞬間、「マジックアワー」と呼ばれるものを体感した。
そして、寒さを忘れて、1時間ぐらいぼーっと空を見ていたのだろうか。
今まで山はあまり好き好んで登ることはなかったが、こういう景色が見えるから、山登りも、カヤックも。
アウトドア遊びは辞められない。

2017.2 浜名湖エクスペディション
まだ静岡で仕事をしていたころ。
浜名湖がホームフィールドだった。
2017年2月、青森に戻る前に先輩、後輩に付き合ってもらい、カヤックで「浜名湖エクスペディション」もとい浜名湖1週を決行した。
周囲長114キロの湖を、風と気持ちのせいで15キロほどしか漕げなかったことは今も鮮明に覚えている(笑)。
浜松市は、スズキ、ホンダ、ヤマハなどマリン関係の工場も多くあり、船外機のテストなども浜名湖で行われることが多かったようだ。
湖畔には「ハマイチ(浜名湖一周)」と呼ばれる自転車コースがあったり、びしょ濡れのまま上がってもいい飲食店もあったり。
なんなら、カヤックで桟橋につけてもOKなラーメン屋さんまであった。いろんなマリンアクティビティが楽しめる場所だ。
何よりも、冬でも景色に色がある。海とは違う楽しみがあった。離れてこそ分かることだけれども、遊びの幅がものすごく広い場所だった。
遊びが根付いている地域は、いろんな楽しみがある。
カヤックに乗り、目的地、ラーメン屋。知る人ぞ知る、業界では有名な「ラーメンカフェワコー」。
美味しさじゃない(もちろん美味しかったですよ)。それが目的地にできる楽しさだ!!

2016.11 熊野ガイド協会 カヤックガイド研修会
JSCAの先輩に声をかけていただき、初めての外部のガイド研修に参加。
三重県尾鷲の海を漕ぐ。
全日程で参加はできなかったが、2泊3日の刺激溢れる3日間だった。
1日目、カヤックサーフィン。2、3日目は、プランニング、ナビゲーション、ペース配分、ロックガーデンでのリスクマネジメント。
4年前のことだけれども今でも鮮明に思い出せる。
先輩方々についていけずヒーヒー言いながら漕いだり、初めてのキャンプ道具満載のカヤックで風の影響か、もしくは無意識にスケッグを出してしまっていた為か方向転換ができなかったり、ロックガーデンでタイミングを見誤って岩に打ち付けられたり(笑)。
笑いあり、涙あり?、学びあり、事件ありの実践的な研修。
非常に身になる経験をさせていただいた。
今の私の技術や考えはいろんな方にお世話になり学んだことなんだろうと実感する。
熊野バックパッカーズ 上野さん、小山ハウス 森田さん、語らいの里噺野 伊藤さん、真鍋さん、お世話になりました!ありがとうございました!

2019.2 八甲田山
世界中の川をカヌーで下ったことがあるという70代の大先輩がお客様として、ご一緒したことがある。
カヌーでご一緒することはなかったが、八甲田山を、みちのく潮風トレイルを一緒に歩いた。
その時にいただいた言葉。
2年前のこと。
「遊ぶことが人生を豊かにし、旅をすることでそれは深みを増し、自然に身を置くことで地域を知る」
「いろいろなところに行っていろんな場所で遊びましたが、行った先々では見た景色は、街は、全て私の想像を超えていました」
「身体はって遊べばいろんなことが見えてきますよ!中途半端に遊ぶことが、一番よくない」
カッコイイ言葉ではあったが、当時はそんなカッコイイ言葉、ぐらいにしか思っていなかった。3回ぐらいリピートしてもらって紙に書き留めた。
それが、今になってようやくその言葉の意味をぼんやり理解できるようになる。
それは、遊んで、健康になって、地域を知り、自然環境を知るということなのかなと勝手に解釈した。
遊びが起点となり、健康に、そして地域、自然環境に目を向けていけるように。
今や、過度のハード、インフラを必要としないアウトドアと呼ばれる産業は、ありのままの地域、自然を知る、または地域が活きるための手段となってきている。
これだけのポテンシャルを持つ北三陸という壮大で豊かな遊び場に、安全な遊びの文化が根付いていくように。
まだまだ社会的認知の低いアウトドアガイドという仕事が、社会に、地域に認められるように。
そんな思いを持って2020年4月より営業を開始。
北三陸OUTDOORSが大事にするモノは、
「自分の手で、足で歩を進めるシンプルな喜びを」
そんな旅の出発地に選ばれるようなプログラムを展開、提案をしていきます。